新札なんていらないよ
世の中ではどのような意見が趨勢なのかわかりませんが、
またまたスッキリしない新札発行の報道がなされています。
A・Aラインの、お門違い、したい放題の妄想に否応無くお付き合いさせられているような、楽しくない春になっています。
偽造防止というけれど、最近、偽札事件とか、ありました?
昔はたまにありましたよね。
聞くところでは新札を発行するには1兆6千億円かかるそうです。
私のような山の中の世間知らずのおばさんなら、普通にこう反応します。
例えば、
この村には3つの老人福祉施設があります。
特別養護老人ホーム、普通の老人ホーム、認知症のグループホーム。
このうちのグループホームは、私の友人が立ち上げたものですが、
苦労は計り知れないものがあります。
「もうちょっとお給料を上げてあげたいのよ、ボーナスもないからね・・・」
訪れると、心がぽっと温まるような、穏やかで笑顔の絶えないグループホームです。
ゆったりと時間も流れているようです。
家で介護をする人たちも、ここなら自分を責めずにお願いできるところです。
こういうグループホームならもう一つこの村にあってもいいと思います。
預けた家族も訪れるたびに、自身が癒されるはずです。
ここで働く彼女たちにもう少しお給料を上げてほしい、ボーナスだってあげてほしい。
そういう施設は全国にあるのじゃないでしょうか。
ささやかな一例ですが、
日本国民の平均年収はドイツなどよりもうんと高いのですが、
平均年収以下で働く国民が半分以上います。
格差の問題と考えるより前に、まず、心豊かに穏やかに暮らせることにお金を使ってほしいのです。
新札発行による経済効果の恩恵は何処かの誰かが受けるだけではないでしょうか。
新札がお財布に入っても、心が豊かになるわけではありません。
第一、もうお財布は必要なくなるのと違います?