なかなかに この世をば 憂しと思へども・・・
このような歌は、ありませんでしたかねえ〜すみません。
アレコレ、あっちゃこっちゃ、世事に紛れて数日過ごして、久々に「うた日記」を開いたら、二つ、教えていただきました。
おしかへしものを思ふは苦しきに知らず顔にて世をや過ぎまし
新古今集・藤原良経
花見ればそのいはれとはなけれども心のうちぞ苦しかりける
どちらの歌も、とても素直に1人ぽっちの心情を表現しているように感じました。
藤原良経は好きな人ですが、その理由は、摂政太政大臣であり、藤原という家を一身に受けて世を過ぎねばならぬ人が、ポツンと歌に吐露する、というか、自ずとその孤独が歌に表れるというか、それが新古今集の膨大な歌の中でも、私のような者にもキラリと光って感じられたのです。
新古今集に特徴的な技巧巧みな歌も詠んでいますが、それはそれで別の顔を持っているということでしょう。
求めよ、さらば与えられん・・・
さて、宮城谷昌光さんの「呉漢」を読みました。
読後感を述べようもないのですが、レビューをいくつか読んでみたら、やはり同じような感想を持たれた人もいます。
昔の作品のワクワク感、引き込まれ感が懐かしいです。
「なんか、最近の本は、読むに堪えない」みたいな、とんでも発言をしたら、
「それは、頭が固くなっているからです。老化です。新しいものも読まないとますます老化します」とうちのおっちゃんがのたもうた。。。
本当にそうなんですか?
先日、ある街の改装した小さなホテルに行きました。
床材、壁、客室の家具も全て木で内装が施されているホテルです。
そのホテルの大浴場(温泉)のレストルームに、本を並べたコーナーがありました。
写真集や単行本、新書版、文庫本、ジャンルにこだわりはないようでしたが、
どの本も読みたくなる本ばかりでした(メモった)
どなたが選書なさったのか、知りたかったです。
*MASCOS HOTELと言います。
地方都市の本屋さんや図書館、頑張っている所はあると思いますが、ここはそうではありません。
残念です・・・→人のせいにするな!→求めよ、さらば与えられん!