行ってみたくはあるけれど
米澤穂信さんの「王とサーカス」を読んだ。
2001年のネパール王族殺害事件の前日にカトマンズ入りしたフリーの女性雑誌記者の物語である(一応推理小説)。
読み始めは、う〜ん?という感じがあったけれど、カトマンズの街の雰囲気がリアル(行ったことないのに・・・)に伝わってくるので、そこのところに大いに惹かれて読んだという面が無きにしも非ず。
米澤さんはミステリーの人だが、「満願」で山本周五郎賞をもらった人だから、まず読んで間違いがない→(私個人の思い込み?)
「満願」の一連の短編ミステリーは、とっても上手いのだけれど、私的には上手すぎて・・・
「王とサーカス」はちょっと違っているかな?
初々しいというか、真面目というか、また、前半部分と後半部分との落差が、かえって読み手を引っ張る、ある意味、怪我の功名みたいなところがあると言ったら、これは間違いだろうか。
多分、この女性がうまく書けていないからじゃないかと推測。
後半で特に顕著なジャーナリストの自問自答は、私は、これはこれで承って置いておいて、読んだ。
たまたまKちゃん(息子の嫁)とラインをすることがあったので、この本のことを教えてあげた。
私 カトマンズ、あんなところによく行ったねえ〜
K 読んでみます
私 思い出して、またカトマンズとか行きたくなったら・・・
K いつかトレッキングには行きたいんです
私 ガ〜ン
Kちゃんなら、下の子が小学校に入って落ち着いたら、きっと行ってしまう・・・
日常生活と、ある意味「ボヘミアン」傾向の二つの面を彼女は持っている。
そのバランスをとても上手にとっていける賢さを持っている。
こういう女子が増えた。
行くのはいいけれど、やはり治安が問題だね〜
ボヘミアン憧れ人としては、布がまず好き
カトマンズのバザールで買ったお土産の小さな布ポーチを、私は再生して持っている。
Kちゃんがまだ息子とおつきあいしていた頃のお土産だったような記憶。
今は持ち歩き用ハンコ入れとして使用、9×7cm 針仕事、下手なもので・・・