昨日午後2時間、夜4時間
オルハン・パムクの「赤い髪の女」を読んだ。
「わたしの名は紅」で、読書歴(と言うほどのことではない、謝る)に!!!がつくような経験は、ガルシア=マルケス以来だった。
2014年の「僕の違和感」、今回の「赤い髪の女」は2016年、
この二つは「わたしの名は紅」の雰囲気とは違っている。
もちろん、巧みな構成とミステリアスな展開は変わらない。
イスタンブール、トルコ、ササン朝ペルシャ、イスラム文明、ケバブ、チャイ・・・
こんな言葉一つとっても、東の果ての湿っぽい文化が身についた私には(本当はそのこと自体に無自覚で生きている)、自分の周囲が違う空気に包まれるといった感じか・・・
実は一週間前、下の町の市立図書館に行った時、借りてきていた。
学校の読み聞かせの本を借りるのに30分はいつも時間をかけてしまい(借り請ける本は決まっているのだが、関連本を幾冊か準備する)、
自動貸出機に向かう途中で、新刊本の前を通り過ぎた時にすぐに目に入った本だった。
おお、オルハン・パムクだ!
さすがにノーベル文学賞作家の新刊本は揃えるんだあ、って、手にとるやそのまま貸出機の上に乗せた。
「ケーキの切れない非行少年たち」(宮口幸治著、新潮新書)を読み始めたこともあったし、オルハン・パムクの物語を読む心境なかったから、そのままになっていた。
昨日午後、朝日新聞の書評欄で見た時には、書評を読みかけたが、
「書評なんか読んでる場合じゃない」と、俄然何もかもを放り出して読み始めると、夜のうちに読んでしまった。
今日は家籠り。。。
私が土日をこのように静かに過ごすと、夫には都合が良いらしく、さっさと日刊ゲンダイを求めて出かけました。
「『人心のかぎりをつくし』お前を黙らせたい」って、昨日朝のうちは言ってましたね。
今日はエリザベス女王杯だったかな?
「ケーキの切れない非行少年たち」、こちらが今の私には切実です。