bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

HIKIKOMORI 2

読んでもらいたい

2月15日土曜日夜9時から、NHKスペシャル「車中の人々 駐車場の片隅で」を見たら、斎藤環さんの「中高年ひきこもり」(幻冬舎新書 2020年1月30日発行)は、たくさんの人が読んでくれたらいいなあと思った。

 

「むしろ『人はひきこもることがあってもいい』『どこでも、誰でも、いつからでも、ひきこもりは起こり得る』『まともだからこそひきこもる』といった考え方が広く共有されれば、ひきこもりは排除されにくくなり〜」〜本文から

 

もしかしたら、今子どもたちを育てているお父さんお母さんは、余計に読んでおいてほしい気がする。

子育てへのヒントも十分に受け取ることができる。

現代の親は過干渉とも言える子ども中心の暮らしをしている。

それでいて、子どもたちのことは本当にはわからないことが十分に予想される。

 *一方で干渉すらできなない家庭も存在する。子育ての二極化は進んでいる。

 

例えばヒント

「よく『暴力はいけない』と一般論でやめさせようとする親がいますが、こういう『禁止』の言葉は説教と同じなので逆に反感を買ってしまいます。それに対して『拒否』は、暴力を受けるのは嫌だという自分の気持ちを述べているのであって、説教ではありません。」〜本文から

 *学校でも「いじめはいけない」って言われ続けているが、いじめはイヤなんだよ、って先生は言うべきだ。私の大切な君に、私のイヤなことはしてほしくないんだ、って伝えるべきじゃないか。

 

「長すぎるモラトリアム」

「社会の成熟化に伴い、多くの個人が未成熟化しました。現代社会にあって、未成熟化のモードは反社会性ではなく非社会性という形式を取りがちです。反社会性は、偏った形での社会へのコミットメントであったがゆえに、時間の経過とともに成熟化が期待できました。しかし非社会性の場合は、社会化に背を向け続けた結果として、成熟の機会をとらえそこなうことになりやすい。」〜本文から

 

斎藤環さんはいわゆる「個人の成熟」を必ずしも肯定しているのではない。

「私は『社会の成熟度と個人の成熟度は反比例する』と考えています。」〜本文から

「成熟とは一般に、何かを失い、諦めていく過程でもあります。それゆえ成熟を忌避する人も少なからず存在します。成熟しない選択が許される社会で、未成熟さにとどまる人が増加するのは自然なことです。」〜本文から

 

共感て難しい、コミュニケーションて難しい、心の中をそんな思いが80perも占めている私は、この本を読んで実に楽になった。

ゆるい気持ちで、自分も人も、ゆるく付き合えばいい、そんな感じになったかな?

 

今朝の雪です!

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     盛んに降っているのに、写真がうまく撮れない、残念です