bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

今でしょ!学童保育を考える

学童保育が日の目を見た?

これも不謹慎な表現には違いないが、学童保育の実態を知らなかった大人も随分といたと思うから、あえてこのような言い方をしてみる。

 

 自治体設置の学童クラブ(厚労省の管轄)

指導員はそれぞれの自治体の最低賃金に少しばかり上乗せした時間給で働いている。

平時の、つまりこういう状態になる前の学童保育は、資格を持った専任指導員を設置すれば、あとはいわゆる手の空いた主婦とか、他に非常勤の仕事を持った女性が、時間のやりくりでシフトに参加する場合がほとんどだ。

(このことは一般論で言っている。もちろん大変個性的で、こんな学童クラブなら子どもを預けたいなあというようなクラブも存在している。)

 

例えば島根県で言えば、女性の就業は全国1位だ。

ことほど左様に、田舎の女性で家にいる人は稀だから、学童クラブで専任指導員以外のスタッフはには若い人は非常に少ない。

つまりおばあちゃんたちが子どものお守りをしているようなもので、長期休暇の学童クラブでは、もうみんなヘトヘト状態・・・

自分の孫を見るのが大変で、夏休みだけを学童クラブに預ける例もあるほどだから、20人ほども小学生の子どもたちと一日中一緒にいたら、それはもう推して知るべし。

 

子どもたちは、学校ではいい子にしている。

もちろん学童クラブでも約束事を作って子どもたちと過ごしているが、朝から3時4時まで学校でいい子!にしていた分、学童クラブで羽根を伸ばす子どもがいるのは当然だ。

なおかつ最近は家でもいい子!を要求されているから、学童クラブの指導員たちが優しい人たちばかりなのを子どもたちはちゃんと見て取って、適当なわがまま、さらには自由奔放に解放される子どももいるから、指導員はなおさら心と体を駆使せざるを得ない。

 

学童クラブの指導員には、体力が要求される

この非常事態で、シフトが組めなくて10時間も働くような人が出てくるのは当然だが(思うに全く善意でこの事態に取り組んでいるに違いない)、その人たちがもうヘロヘロ状態になっている、そういうところを世間が知るには良い機会だったと思う。

 

学校はほとんどサービス業のような状態になっていて、これは大人社会の勝手がそういう状態を作ってしまったのだけれど、学童クラブはサービス業だなんて思って働いているスタッフはいないのではないだろうか。

おそらく「体当たり」で子どもたちと過ごしているだけだ。

安い時間給で体力を使い果たして、こういう人たちの善意で!子どもたちの居場所が作られている。