「迷子の警察音楽隊」
(2007年、イスラエル・フランス合作、エラン・コリリン監督)
アマゾンのプライムビデオで鑑賞、(私的には!)非常に嬉しい映画だった。
映画.comから拝借しました🙇♀️なさい
さて流れ始めると
私「ええ〜っ、『パリ、テキサス』っすか?」
夫「お前、鋭いなあ」
夫としてはロードムービイを言ったつもりだったかもしれないが、私は今もって「パリ、テキサス」その響きだけで、胸がキュンとなる。
カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」受賞の映画で、「カンヌも愛したヒューマンドラマ」とどこかに書いてあったけれど、ヒューマンドラマと言ってしまったら、まあ、それはそれでいいのかもしれないが・・・
カメラは動かない
ワンシーンワンシーンのカメラ構図が、なんというか、乾いている
無駄なものは何も映さない
(もちろん、イスラエルの片田舎なので、何もないし、乾いているのは気候帯のせいではあるが)
ワンテンポ遅れたみたいに音楽が流れるのもなんだかいい。
人の動きはいかにも滑稽な感じに映るけれど、大写し、あるいは切り取られた横顔は、あまりにも無自覚そのもののようで、それゆえに、人が持っている尊厳というか、美しさというか、悲しさというか、そういう感じが同様に無自覚に映し出されている。
(本当は非常に意図されて)
「アラブ語で話してみて、音楽の様に聞くから」
この言葉、象徴的です。
これはとても芸術的な映画なんだ。
映画って、こうでなくっちゃあ!
いまどきシネコンでかかっている賑々しいというか、さもありなんが見え見えの映画というか、ちっとも芸術的なカットを見せてくれない気がしている。
そりゃ、ニノが好きな私はニノの映画に星五つをつけたりはしているけれど、それはエンターテイメントとしての映画に星をつけるわけで、この「迷子の警察音楽隊」に星をつけろと言われても、うん、困る。。。
ああ、早く函館に行ってシネマアイリスでシネコンではかからない様な映画を見たい。。。
ついでに、この映画、イスラエルの女性のプローポーションを見るだけでも価値あり。
大きなお尻じゃあありませんよ。
無駄な肉が一切ついていない美しい女性です。惚れ惚れします。その声がねらったみたいにハスキーです。