bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

一反風呂敷って、どんな大きさ?

松本良順さんとか、西周さんとか、出てきますか?

NHK大河ドラマ「青天を衝け」は、今日はもう安政の大獄だそうじゃないですか。

で、徳川慶喜を演じる草彅剛くんですが、司馬遼太郎の「胡蝶の夢」を読んでいると、彼ははまり役だったんじゃないかなあと思っています(といっても、ドラマはここ2回しか見ていませんが)。

胡蝶の夢」(4)で、大政奉還のことを、司馬遼太郎は良順にこんなふうに表現させています。

 「ーそれほどなら。

 と、政権を一反風呂敷につつんで御所の塀の中へほうりこんだ、ということは考えられまいか。」

     (司馬遼太郎のこういう比喩表現にはいつも唸ってしまう。)

胡蝶の夢」で描かれる徳川慶喜は、草彅剛くんを思い浮かべてもちっとも違和感がないのです。まあ他の人が書いた慶喜を記憶しているわけではないので、この感想はあくまで個人の感想に過ぎません。

 

で、「胡蝶の夢」もいよいよ最後の(5)に入っていますが、そこで伊之助がこう思ったと司馬遼太郎は書いています。

 伊之助は世の中でおよそ勇ましいという言葉ほど嫌いなものはない。なんのために人は勇ましくしたがるのか、勇ましくすれば世間がよくなるのか、ひとびとが楽しくなるのか〜(略)〜わからない以上に、男どもが勇ましくしはじめると、伊之助はおそろしくなってしまう。」

 

「男どもが勇ましくしはじめると」、つまり、ろくなことにはならない、これは昨今のニュースとかを見ていても感じることですね。

男性陣は早々に隠居されて、後進に道を譲り、4割の女性リーダーを登用されたらよかろうと思います。これは、陳腐なつぶやき〜

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      近所のしだれ桜、一昨日がギリギリの満開。昨日の風で散ったことでしょう。

 

で、「胡蝶の夢」が遅々として進まないのは、他にも読むものがあるからです。

新年度の小学校の読み聞かせに、一年を通して、奥本大三郎先生のジュニア版「ファーブル昆虫記」にしようか、福岡伸一先生の「ドリトル先生航海記」にしようかと、今、迷っています。

今年度は小4の教室に行くのですが、「ファーブル昆虫記」は少し難しいような気もします。

自分ちの子どもに読みきかせするなら小1でも小2でもなんの問題もありません。

最初から読み進めたらいっそう楽しいに違いありません。

しかし教室での読み聞かせには、小さな挿絵を見せながら読むことはできませんから、挿絵を拡大コピーしてホワイトボードに貼り付けたり、「ファーブル昆虫記」用の写真集とかを並べておく必要があるような気もします。

時間の制約もありますし、あれやこれやの困難を考えて、でもだ、「ファーブル昆虫記」を知らずに大きくなるのはあまりに可哀想だ、奥本大三郎先生の訳本で、という気持ちが強いのであります。

まだ迷う時間があります。