bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

シンパシーとエンパシー

久々のはてなブログを書いたら、ついでのも一つ。

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ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」なんだけど、

これは夫が療養中に読んでて、「こういうの、あなたも読んだら?」って渡してくれてた本だ。

やっとこさ読み始めたんだけれど、私みたいな世間知らず?には衝撃的だった。

母ちゃんの子供に対する姿勢がいいなあ。

私、こういう母ちゃんじゃなかったから。

それに、子供達の教育環境、日本のあまりの生温さ、貧しさに合点がいった。

学校に行きたくない子は、無理に行かなくてもいいんじゃないかって、今の学校って、そんなふうに思わせるところがあるんだよね。

 

この本に関して、も一つ、いいことがあった。

私がテーブルに読みかけのこの本を置いていたのを、私の家に宿題をしに寄る小6のT君が見たんだね。

本に書いてあることについて、ちょっと彼に話してあげた。

それから1週間余り経って、昨日、こう言った。

「ぼく、図書券が余っているから、今度本屋に行ったら、あの本買ってみようかな」

 

学校でも、先生方が気になっているちょっとした障害があって(障害と言っていいのか、これにも問題あり)、本読みとか、すごく苦手なんがけれど、彼の中にそういう気持ちが生まれた、あるいは、ちょっと自信が生まれた、そんな発言だったよ。

 

本はあげてもいいんだけれど、彼が自分で本屋に行って、お母ちゃんたちの前でその本を探して、自分の図書券で買う、こういう行動は、お母ちゃんたちにもいいことなんだ。

 

宿題を見てあげるだけで、時間があれば、おやつを食べながらキングダムの話とか、オセロゲームとか、そんなことをしているだけだけれど、

この3年間は、彼から昨日の言葉を聞くことになる3年間だった、それでいいんじゃないかと、そう思った。

 

少年たちに、幸あれかし!

おっと、「友だちのうちはどこ?」、あの子たちにも幸あれかし!

あの主人公の子のその後を探しに行く映画がある。今度はこれを観る。