「市民後見人」養成講座
12月と今月にかけて、9時から16時までの講座を、計5回受けた(来週最後の講座)。
15年、民生児童委員をしていた。そのうちの12年間は主任児童委員としてのお務めだった。
また去年までは日常生活自立支援員というお務めもしていて、5年間、二人の男性の支援だった。
そのような経緯もあって、この「市民後見人養成講座」の案内が届いたというわけだ。
私は4月にはこの地を去るわけだし、新しい土地で、このお務めをする気持ちはないのだが、自分の足元を見たら、「ああ、この講座は受けておいた方がいい」と思ったのである。
つまり、私どもの終活、と言ったらいいのか。
家族のいない義兄が今夏に大きな病気をしたこともあって、以降も、入退院が重なって、夫が身元引受人になっている。
また、夫の姉のところは、子供たちが家を出て自分の家庭を作るということはしていない。
私たち夫婦の老後には、何やら重たいものが待ち受けているような、私はそんな思いに駆られたのだ。
あるいは、私たちのどちらが先にひとりぽっちになるかは分からないが、心算はしておきたい、そういう自分の足元を見たのである。
「悩みの種を作るのがあなたはうまい」
夫にそう言われることはしばしばあるが、知ることは、その不安の軽減でもある。
受講料2千円で、この3冊のテキストがついてくる。
1冊2300円だから、講師料や会場料など、国からの負担で賄われているんじゃないか。
講座は、民法から始まったから、結構な勉強です・・・
隣の席の男性は、このテキストが、2回目には既に付箋だらけになっていた。
「すごい勉強されているんですね〜」と、思わず声に出た。
我が家の話は、置いておく。
この市民後見人の需要が今後ますます大きくなることは自明の理で、国は社会福祉協議会などを通して、市民後見人を育てていきたい、ということになっているのだろう。
内容の詳細は言わないが、もしこのような講座が住う自治体で開かれていたら、余力のある人は、是非とも受講をお勧めしたい。
受講したからといって、市民後見人に登録する義務は生じない。
それでも、その一歩手前の日常生活自立支援員は、お勧めしたい。
私が担当していた二人の男性との、5年間に及ぶお付き合いは、彼らにとってというより、私にとっての「よきこと」だった。
人と人がつながる、そのことが大事だった。
NHKの聴き逃しラジオ「みんなでひきこもりラジオ」
昨夜、1月10日の放送分を聴いた。
いつも、心が温まる。
人と人とがつながる、ということの温かさが、私の心を温かくしてくれるのだよ。