bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

動画は、お見せできない・・・

散歩の途中で、イノシシの解体に、遭遇した。。。

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   巨体のイノシシで、こういう古手のイノシシの肉は硬いそうだ。

ハンターは5名のオッチャンたちだ。

鳥獣駆除の一環の?鉄砲で仕留めたらしく、ワナにかかったイノシシさんではない。

 

思い起こせば・・・

20数年前、この村へ来てすぐの頃、イノシシの解体を見るか?と誘われた。

夜だった。

真っ暗闇の山の中、一軒家の納屋先が裸電球で照らされていた。

数名のハンターが取り囲み、口々に何か言い合っていた。

充足した表情だった。

解体された部位は、狩りに参加したハンターに等しく!均等に!分配される。

 

縄文時代にワープしたみたいだったよ

おまけにそのあとで、その家のおっちゃんの玄関をのぞいたら、ツキノワグマの剥製が鎮座していたからね。

オッチャンが仕留めたそうだ。まじか!

 私はここんちのオッチャンが村でいちばん好きで、唯一、バレンタインのチョコをあげたくらいだ。

 しかし数年後、このおっちゃんは草刈機の事故で、亡くなった。

 いい人は、みんな先にいなくなる・・・って、私はこの時に悟ったよ。

 

で、つまり、何か因縁も感じたってわけだ。

来てすぐの頃にイノシシの解体をみて、そうしてあともう少ししたら、私たちの山の中の田舎暮らしが終わるという日に、またイノシシの解体に遭遇したのだ。

 

今日は久々に空は晴れて、日差しが眩しい。

道々の端には雪が残り、日の当たらない家の裏周りの雪をかき出して、田んぼに捨てている家もある。

 

午前中の明るさがそう感じさせたのかもしれないし、いや、そうでもないだろう。

 

イノシシの腹が真っ直ぐに開けられて、内臓がキレイさっぱり取り出され、ホースで流しっぱなしの赤い水も、この過程はすごく綺麗なものだった。

隠微さのかけらも無く、非常に健康的な、一つの事象だった。

 

で、おまけの話だが・・・

やはりたっぷりと脂肪が取り出される。

「これを湯煎したら固まるだろ。それを瓶に詰めといて、手にクリームみたいにつけるのよ。うちの母ちゃんはずっとやっとる」

「ふ〜ん、だから、Sさんの奥さんは綺麗なんだあ」って、私が言うと

「そりゃあ、ワシの世話がいいからよ」

と、ニヤニヤしながらSさんは私にささやいた。

 

こういう会話は、田舎のおっちゃんの礼儀作法みたいなもんで、この雄のイノシシさんの例の部分については、みんな嬉しそうに言い合ってたなあ。。。