三つ子の魂・・・
子どもたちが「子どもだった頃」の品を、老後の住まいどんなふうにして残しておくかは、どなたもお悩みではないかと推察する。
私たちは東京から島根へ、そして今度は函館へと大きな転居をしている。
その度に、少しずつ減らしてきた。
昨日は午後から雨になったので、二人で午後は、リビングのコーナー作りを始めた。
写真や、思い出の品を1箇所にまとめて、見えるようにしようというわけだ。
息子のMは、器用だと思ったことはないのに、ほんとにどういうわけか、作り物が丁寧で可愛らしくて、ずっと残してきたものがいくつかある。
この紙粘土?の焼き物は確か小6の頃じゃないか。
「マジシャン」と名をつけていた。
数十年、移動の度びにも持ちこたえて、よくぞ残っていたものだ。指先は落ちている。
この二つは、多分中学生になってからの技術の作品。
「マジシャン」といい、海の中のマンボウといい、Mのほんわかとした、棘のない性格がよく出ているから、私はこれらをずっと持っているというわけだ。
これは美術の作品だったのかもしれないが、区の賞をもらったはずだ。
本当に、Mを器用な子と思ったことはなかった気がするが、多分、すごく夢中になって作ってるんじゃないか。
で、娘のY子さんの方だが、こちらは絵の方が、向いていたらしい。
ところがです。。。
父と母には、Y子の絵が、よく分からない。
あるとき何かの用で中学校に行ったとき、職員室の前に、県展で賞をもらったY子のエッチングが飾ってあった。
通りかかった理科の先生に
「この絵がどこがいいのか、私には分かりません」と言うと、先生も
「う〜ん、僕にも分かりませんねえ」だった。
夫は仕事の関係で、ご自身も絵描きで美術館の館長さんとよくお付き合いをしていた。
この館長は展覧会の審査もしておられたので聞いたところ
「ピンとくるものがあるんだよ」というお返事だったそうだ。
そういう何がしかの「ピンとくるもの」を持っているらしいY子さんは、今のお仕事にそれが発揮されているらしい。
というわけなので、2枚ほどの小品をやっぱ、額装せなならんかあ〜という次第だ。
ささやかな、拙い、ディスプレイっていうのかな?