自分の想像力はたかが知れている
平野啓一郎さんの本があまりに面白かったから、映画は見ない事にしていた。
本を読んでいくうちに、「男」や「女」の輪郭というか、「男」の像、「女」の像が、朧げながらも作られていくのではある。
そういう自分勝手な想像力を、映画になって「はい、どうぞ」と広げられるのは、あんまり・・かな・・
昨夜はついついAmazonプライムビデオで遅ればせながらの「ある男」を観てしまった。
多分、ちょっとした心の隙だな笑
というか、涼しくなって、夜が長くなったからでしょ。
感想①
清野菜名さん、美しかったです。
彼女の透明感です。
「キングダム」の羌かいは、少女のようで、この「ある男」ではスナックのお姉さん役で、妻夫木さんとの綺麗なやり取りの雰囲気がとても良かったなあ。
感想②
妻夫木聡さん、本ではおそらくは彼自身が「ある男」でもあるはずなんだが、そこのところの色合い?そんな感じが、うまく出ていなかったような・・残念・・
妻夫木聡さんの映画を全部見ているわけじゃないから、ここからは私の「勝手な言い草」としよう。
「悪人」の妻夫木くんが一番好きです。
なおかつ深津絵里ちゃん、この組み合わせ!
妄想です。
高村薫の「土の記」を、妻夫木くんと深津絵里ちゃんで、映画で!観たい。。
こういう映画、阪本順治監督がいっぱい余白入れた脚本書いて、遠景映像美と、なんなら白黒画像でもいい雨の景色と、妻夫木聡と深津絵里の言葉のないやりとり、佇んでいる感じ、これを観たいというのが切なる願望。
本は本、映画は映画なんだから、つべこべ言わない。
あまり詳しくなかった清野菜名さん発見で、良かった。
で、又吉直樹さんの本「劇場」、映画は山崎賢人なわけで、これも怖くって観ていない。
だって、ああいう山崎賢人くんを、私は観たいのかなあ・・疑問。