村の田植えもほぼ完了
惠里惠里子
卯の花が咲きました
午前中に下の町である集まりに、他の民生委員さんたちと乗り合わせの車中、話題のほとんどは田植えの話になる。
補植?と書くのだろうか、田植機が植え残した田の隅などに、残った苗を人力で植えて回ることなのだけれど、今日の車中の人たちは、「もう補植はせんかった」で一致していた。
体のしんどさが、植え残りの苗のもったいなさに勝つ。
本来なら、田の隅々まで苗が並ぶのが美しい田の眺めだし、その田の持ち主の人格表現でもあるのだけれど、田履を履いて田に入る女性陣の現実は、「残りの苗がもったいないよりも、後の病院代の方が高くつく」と言う、一種自嘲気味の笑い話で収めるしかない。
このハーブが咲くと、日中の気温は20度を超える
農業をしない私だけれども、話を聞くのは好きだ。
労働のシンプルさ!
もちろん、畦の草刈り一つを取ってもウンチクに限りはなく、紙に書いて説明できないあれこれがあるのだが、米を作る人だけが持っている土と水と風と太陽との交感、このシンプルさは美しい!
これから日を追うごとに田の様子は変化を見せてくる。
今は、田の水が風を受けてさざなみを立て、幼い苗が必死で立っている様子が可愛らしい。
そうこうしているうちに、今度は20センチばかりに育って並んだ緑が風にそよぐ姿が美しい時期になる。
この頃から、山の村にも夏が来る。
でも、今年はちょっと変
庭の卯の花は小さな白い花をいっぱいにつけて咲いているのに、あのホトトギスが鳴かないのですよ。
「卯の花の匂う垣根に ホトトギス 早も来鳴きて〜」これ、歌ですよ〜
「かぶの葉に虫がつかない」と今日も誰かが言っていました。
野菜の葉に虫がつかない春って、異変じゃないですか?