一応、「罪の声」のことも
封切り日に観に行ったことは行ったが・・・
なんと申しましょうか、星⭐️⭐️⭐️を差し上げたい気持ちもあるにはあるが、マイナス0.5で映画.comには星2.5でレビューを載せました
どなたかのレビューで、予告のミスリードじゃないか、というような発言もあった。
私も「浅田家」を観に行って、その時流れた予告で、実はもっとサスペンス仕立てを期待した。
予告を編集する人だって、随分困ったんじゃないだろうか。
きっとまだ若い、つまり80年代の世の中の雰囲気なんて知らない年代の人なんだろうな。
従って、80年代、90年代を子供時代にしろなんとなく知っている人なら、これは少し違うような違和感を持つ。
確かに騒々しい世の中ではあったけれど、貧乏も不平等も暴力も、全体的には社会の活力の原動力だったのじゃないか。
だから、一部の学生運動だって、語弊があるかもしれないが、今から思えばあれは確かに社会の風景に溶け込んでいた。
未解決の森永・グリコ事件をサスペンス仕立てで見せるなら、きちんとそれに徹するべきだった。
事件の周囲の人模様を、例えばテーラー屋さんの星野源、新聞記者の小栗旬とかを見せたいのなら、そちらに徹するべきだった。
つまり、中途半端だったから、映画に入り込めなくて、星2.5になった
まあ、星野源のファンなら、星5つになるんじゃないかな?
星野源や小栗旬が見たいわけでもない私的には、星野源さんが着ていたテーラー仕立てのジャケットやコートが興味津々だった。
生地の色とか、袖丈とか、やっぱりいいですね。
ワイシャツのシワの具合とかもいいな。今時分のシワの寄らないワイシャツとか、楽しくないから。
イギリスのヨークの撮影がとても綺麗でした。これは見る価値あり。
ここでもう一個、イチャモンつけるなら、かつての学生運動家がこのヨークの街で、本屋さんの主人になっていたわけだけれど、あの本屋さんで、宇崎竜童が現れた時には少し引けた。
須賀敦子さんの「コルシア書店」、ああいう書店を再現させてスクリーンで見せてくれるような、映画にはそういうのを、私は期待する!
エンドロールで流れるUruさんの「振り子」という歌、すごく良かったです。
いつもの映画よりかはゆっくり流れるエンドロールに、とても良くあっていた。
映画一本作るのに、あれだけたくさんの人たちが関わっているのだから、私のように文句を言っては申し訳ないですよね🙇♀️