bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

「しかも痛烈な美に満ちている」

なかなか言葉が出てこない映画

緊急事態宣言下であろうと万難を排して劇場で観るべきだろう、

とは言うものの、島根県出雲市シネコンでは、朝イチ、11名の観客しかいなかった。

中国山地の山間から2時間半車を飛ばして街中に映画を見に行くというのは、東京や大阪の人たちには想像し難い勇気を要する行為なのである。

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         こういう朝焼けは初冬の山間部でも見ることはできる

いかにもアメリカ映画だという気がした。

圧倒的な自然の美しさを、作為なしに、ありのままに見せるカメラワークは、一種、爽快でさえある。

そのままの、あまりの美しさに、自然と涙が出てきたなあ〜

 

この映画の感想をどのように表現してよいのか、ちょっと言葉が見つからなくて二日ほど放っておいた。

今読んでいる司馬遼太郎の「峠」で、昨夜、こんな言葉を見つけた時、ああ、これだなあと思った。

 ・・・道は多難であり、悲壮であり、しかも痛烈な美に満ちている・・・「峠」上巻

 

ノマド(放浪の民)の生活を「多難であり、悲壮であり」と言うのは間違いであるということは分かっている。

しかし、この映画で映された自然の「痛烈な美」は、そのノマドを包んでいる。

圧倒的な自然の「痛烈な美」に包まれたノマドの生活も、同じように「痛烈な美」である、というふうに思われた。

 

まあ、映画の感想は人それぞれではあるし、映画.comのレビューでも、良かった、あまり響かなかった、の両方みたいだ。

私が⭐️4にしとこうかなと言ったら、夫は⭐️5だろうと言った。

⭐️5でない理由を私は考える。

それは「恐れ(おそれ)」じゃないだろうか。。。