bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

熊の魂

昨日からのクマ騒ぎ

昨日朝聞いたところでは、小学校の裏の家近くで、クマが一頭、檻にかかって駆除(?)されたそうだ。

注:過去に、ここから少し離れた柿の木の下にかけられた檻に入ったクマが、猟友会のUちゃんに射殺された直後を私は見ている。

ここ頻繁に家の周りに出ていたそうで、檻をかけたところあっさりと入ってしまった。

 

それでもって、昨日夕方には防災無線が、学校橋の前の国道の向かいにクマが出たとのお知らせがあった。

 

案の定、というか、さすがに今朝の集団登校集合場所には校長先生がいらしていた。

私に後を託して(託されても・・・というぐらいなもンですが)、もう一方向の徒歩登校組の方へ車をすっ飛ばして行かれた。

 

ここ一ヶ月の間に夫は運転中に2度ほどクマを見ている。

この村に来てずっとお目にかかったことのないクマさんに、2度までも遭遇するとは、やはり噂通り、山に食べ物がないようだ。

 

15人のクマ鈴をつけた集団ではあるし、朝の時間帯には車も頻繁に行き交っているから、クマに遭遇することなく、子どもたちは学校橋を渡り、私は帰宅した。

 

思い出したのが、函館近くの大沼公園で見たヒグマである。

念のために付け加えれば、現在の大沼公園は楽しみの多い立派な森林公園になっているらしい。

私が過去に見たのはコンクリートの石牢みたいなところに入れられたヒグマだった。

階段状に作られた狭い石牢に閉じ込めれれて見世物になっているヒグマは、哀れを誘う以外の何物でもなかった。。。

 

司馬遼太郎の「オホーツク街道

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これ、「街道をゆく」のワイド版です。確かに朝日文庫で読むよりは文字が大きくて楽ではあるが、ちょっとね、司馬遼太郎さんに後ろめたいような、そんな気がしないでもない。

なんで朝日文庫の方をポチしなかったのか、魔が差したとしか言いようのない後悔の念あり。

あの濃厚な世界を持つ朝日文庫の「街道をゆく」、司馬遼太郎の、なおかつ美しい文体、ワイド版になってしまってはケチがつくような・・・

オホーツク街道」は他の「街道をゆく」と少し雰囲気が異なっていて、やたらめったら考古学や人類学の方々のお名前が出るし、話があっちへ飛んだりこっちへ戻ったりするので読みにくいといえば読みにくいのではあるが、司馬遼太郎の世界に引き込まれてしまうのはいつも通りではある。

「台湾紀行」「叡山の諸道」「アイルランド紀行」、私的にはこのあたりがワクワクするような本読みになるかなあ。

 

何故、司馬遼太郎とクマの話がごちゃになっているかといえば、それはもちろん狩猟漁猟採集の過去の文化を語る「オホーツク街道」から、私の回路が勝手に繋がってしまったからである。

中国山地ツキノワグマだって、ずっと昔はよしんば撃たれたにしても、丁重に祈りとともに食されて、その魂は神になって山に戻っただろうに、学校裏で檻にかかったクマは、その後どこへ魂は戻されたのだろうか。

 

ああ、今日の青い青い空、クマの話をすればこそ、美しさゆえの悲しみをそこはかとなく感じますですねえ〜〜〜

 

そうだ、金木犀の香り

秋がくれば、それはそれで一抹の寂しさ・・・

朝日新聞の土曜日の「be」小池真理子さんのエッセイが載る。昨日で16回目になっている。            

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もしかしたら私は2、3回目くらいから読み始めたかもしれない。

名前は知っていたけれど、実は一冊も読んでいないし、どこか他での文章とかにも目を通したことがない。

それがどういうわけでこの「月夜の森の梟」というエッセイを読むようになったのか、その最初のきっかけは思い出せない。

ああ、この人は夫を亡くされたんだ、というようなことだったと思う。

 

丁寧に、丁寧に書くことで、この人は丁寧に、丁寧に、癒している、昨日読んでそんなことを思った。

小説家だもの、普通の(?)人にはできない。

 

小池真理子さんは、時間をかけて、ゆっくりと、薄皮をめくるように表現しようとする、その努力の中に癒しを探しておられるのだろうか。

普通の人もそんな風にできるなら、どこかにしまいこんで、今の自分を縛っている何か、それを癒していけるのかもしれない。そんなことを思う。

 

余計なことだけれども、昨日の文章、ああ、起承転結、コレなんだなあとも思った。

 小さな金木犀は一度も花をつけないまま、夫の死後、鉢の中で静かに枯れていった。」

これが最後の一文だ。

本当だったら、こういう文章を持ってきてほしくない。

私は天邪鬼なのかもしれないが、もっともっと薄皮を剥いで、生の赤身が見えるまで、このエッセイを書き繋いで欲しいと思う。

みんなが怖くて剥ごうとしない薄皮、それを剥いでいったら、その先に何があるのか、知りたいです。。。

 

決して開けようとしない、心の底に沈んでいるような、そんな「イタサ」を確かに持っていることを、私は薄々感じているから。

 

なんか、お天気がいいのにしんみりしちゃったなあ〜〜〜

 

朝日新聞とは縁が切れない

この「be」では、「作家の口福」っていうエッセイも面白い。

こちらは4、5回で書く人が代わるけれど、とんでもない笑う話とか、エエッ〜みたいな話が聞けて元気になる。

「悩みのるつぼ」も、どういうわけか必ず読んでしまう、これはアリか・・・

「歴史のダイヤグラム」もいい。

まあ一番最初に目を通すのは「言わせてもらお」、これもアリか・・・

 

ニノはやっぱりいい!

二宮和也妻夫木聡、すごく仲良しそうでしょ!

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細かなことはどうでもいい、素直に「浅田家!」に浸れる映画となっていた。

つまり、レビューではテーマがどうとか、リアリティが、説明が・・・みたいな不首尾を述べられる方もおられるが、この二人の写真のようにみんなが普通に暮らしている感じが、自然に伝わってきて、度々涙が流れた。(ウン?ずっとハンカチ握ってたかあ〜)

注:「普通に」ではない状況が人の暮らしにはあるけれど、過剰でもなく時間の流れの中に普通に置いて、家族や人との交流を「掛け値無し」の状態で映していた。

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     パンフもなかなかのものである。ぜひ買うべし。

 

菅田将暉くんの件

いろんなドラマや映画やコマーシャルで見かける菅田将暉くんでは、全然、なかった。

主役級の他の役者さんたちに敬意を表しているのかと思ったくらいに、その存在感を消していた。

思うに、これは彼には荷の重い配役だったのではないかなあ。

 

やっぱり、二宮和也くんには誰もなれない。。。

ニノのいろんなヘアメイク、おひげ顔、が楽しめるのも嬉しい。

妻夫木聡平田満風吹ジュン黒木華、さすがなのは自明の理!

やはり映画は映画館で観るべし!!!

 

ついでの「罪の声」

予告編を観た。

ユーチューブの映像を見た限りでは、いつものパターン映画かと期待値は低めだったが、劇場で予告を見たら、気持ちが全然変わった。

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で、またまた愚痴になるが、8:30家を出て、広島11:20の初回を観て、昼食、帰宅は5時前。

洗濯物の取り込みに間一髪(山の暮らしでは、洗濯物は4時前には取り込みたい)。

高速料金をケチって、この「罪の声」をよしんば松江に見に行ったとしても、往復5時間近くは運転になるのは同じこと。

 

くれぐれも言いたい。

田舎暮らしを選択される方で、「映画館で映画を見たい」希望が高い人は、ちゃんとしたミニシアターが近場(車で往復3時間までの範囲)にあるか、シネコンはちゃんとまともな映画をかけているか、そこのところを調査したほうがいいと思うよ。

二宮和也くん、憂いですか?

明日封切りの「浅田家」、広島へ観に行きます

映画.comで「浅田家」の中野量太監督のインタビュー記事が載っていた。

二宮和也くんの、どこか寂しさ、憂いを感じさせる雰囲気がお好きだと言っておられた。

 

私、二宮くんはその顔の造りがそういう雰囲気を感じさせるのだと思うが、実際の彼は、「真っ白な陶磁器が〜」みたいな人じゃないかと、勝手に!思っている。

妻夫木聡に対しても、本来は「何にでもなれる」、そういう役者の真っ白さを持った人じゃないかと、同じく勝手に!思っている。

     f:id:bull87:20200718104151p:plain以前、予告映像から拝借した写真


 菅田将暉くんの悪口を言うのではないけれど、彼はその真っ白さを感じさせないんだよね。

いっぱい持ちすぎているのだろうね〜

この前の星野源のドラマ MIU404で見せた、あの悪の演技は相当なものだったが、私的にはあまり自分を切り売りしないほうがいいのにと、気の毒に思う。

 

脚本が、監督が、役者さんを思うように仕上げていく、勝手に!そういう役者として二宮くんと妻夫木くんを大好きなのであります。

 

ついでの願望

しつこいけれど、高村薫さんの「土の記」を妻夫木聡深津絵里ちゃんで、どうしても観たい!

あの本の通りでなくていいから、年齢設定とか変えてもいい。

   *「土の記」は本で!完結する。映画にしたいというのは、その一部分を切り取ってもらいたいんだよね。

古い家の縁側にノースリーブの夏ワンピを着た深津絵里ちゃんが、日焼けした素足をのぞかせ、ブラブラ振っている。

段々になった幾枚もの田の畦道を、遠く登ってくる妻夫木くんを見ている。

 

真夏の昼下がり、汗ばんで、サンダルを引っ掛けた絵里ちゃんが、裏山の薄暗い小道を駆け上がっていく。

妻夫木くんの想像の中のシーンだけれど、幾度も幾度も現れては、妻夫木くんをいっそう無口にさせる。

 

「悪人」コンビのあの二人を、私はもう一度見たいと切に願う。。。

 

 

 

 

カワシジミに違いない

2、3ミリの糸みたいだったメダカが、3センチくらいには成長した

毎朝、カーテンを開けたらメダカの餌をあげて、しばらく観察するのが日課だが、そういう場面を起きてきた夫は

「じっと手を見る・・・」とつぶやきながら通り過ぎる。

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で、Tくんが「タニシじゃない?」と言った小さな生き物は、おそらくカワシジミという生き物ではないかと思うようにまで、こちらも大きくなった。

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淡水に生息するカワシジミ、用水路の水を汲んでくるから、その中にいたに違いない。

カワシジミで思い出した。

「あそこの田にはシジミがいっぱいおってなあ、よう、食べたもンだ」

あるおじさんがそう言っていた。

 

昔の田舎ではこんなシジミを食べたり、川でウナギも獲れたし、イワナも獲れたし、イノシシとか、どこの家でも買っていたニワトリ、ヤギ、そんなこんなでタンパク源を取っていたのだろう。

 

ごみみたいな赤ちゃんが、ペットボトルに汲む用水路の水から入り込んでくるのだから、おそらく今でもちゃんと生息しているに違いないのに、今では誰もカワシジミの話なんてしない。

まあ食べたにしても、口には合わないだろうが。

 

昔を今に返すヨシも・・・

ところでこんな山の中の村で生まれたわけでもない私なのだが、どこの田にカワシジミがいたなんて話を知っているのは、今ではよそ者ゆえの!私ぐらいになったかもしれない。

 

公民館のサークルで十数名のおじさまたちが「ふるさと伝承同好会」なるものをつくって月1で集まりをしておられたのは、私がこの村に来た頃の話だ。

おじさんたちがそれぞれ自分流に手書きでまとめてきたものを入力したり、古い写真をスキャンしたりして、次の回の時の検討資料にする、こういうお節介を私は買って出た。

 

村のあちこちの歴史を書き残しておくのが趣旨だが、その過程で村の生活についても書き留められていた。

田植えの牛の動き方を書いた図面、

お葬式の手順や、おときの配膳、墓掘り人さんに持たせる酒肴・・・

まず一番に枕経に来られるお坊さんは、玄関からではなく、縁から上がられるという慣いも、一事が万事、私には面白かった。

 

最終的にはすったもんだの末、2冊の冊子にまとめて刊行されたから、おじさまたちはいかほどかに満足されたように思う。

 

1年以内にはおそらくこの村を離れる。

よくよく考えたら、この田舎暮らしでは、あのおじさんたちの話がいちばんの財産だったような気がしないでもない。

ああいういろんな色の(?)おじさんは、もういない・・・

つまらないおじさんばかりが増殖中・・・

そういう私も、つまらないおばさんをやっている・・・

 

 

 

函館シネマアイリスという名の映画館

海の上のピアニスト」&「はちどり」

    f:id:bull87:20200926073147j:plain函館市民映画館と名打っているのもなんとなくいい感じです

やはり、映画は映画館で見るべし。

このミニシアターは路地裏にある、その地味さ!それもいい!

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先週1週間は阪本順治監督の「一度も撃ってません」がかかっていたのに・・・残念

今週は「はちどり」「海の上のピアニスト」「パブリック図書館の奇跡」「真夏の夜のジャズ」と、どれも観たい映画ばかりだ。

函館3泊(観光ではない)、東京1泊の日程だったので、二本しか観られなかった。

 

「はちどり」は慎ましく、淡い色合い

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去年話題の「パラサイト」に共通の、韓国社会の抱えたテーマみたいな見方もあるやに聞くが、私にはただただ少女の心模様と見えた。

丁寧なカットの光の入れ方がきれいで、14、5歳の女の子の美しさに見惚れてしまう。

 

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こちらはピアノの音の美しさと、なんだか不思議な人模様に圧倒されるようでもあり、また、ぽつんと孤独な心を覗くようで、心の奥がし〜んとしずまった。

この2本、どちらも観られて良かった。

これだから映画好きの人は春から大変だったと思うよ。

 

10月2日は絶対に見たい「浅田家」が封切りだ。

20日過ぎには「罪の声」も封切りのはずで、こちらも観ておかないとね〜

 

愚痴を言えば、「浅田家」、出雲のシネコンではかからないので広島まで行かないと観られない。

ああ、島根県、こんなことでいいのだろうか。

なおかつ、石見とは、なんぞや!

羽田発8:40しか飛ばないのだから、東京からその先に行った者が帰るには、無駄に東京1泊せねばならない。だってハッキリ言って、東京でうろうろ楽しむ気にはなかなかなれない。

 

でもって、午前10時半の陽光の中で見た萩・石見空港の柿本人麿の歌碑

    石見のや高角山の木の間より 我が振る袖を妹見つらむか

見慣れた歌のはずだが、私はしみじみと眺めた。

持統帝の宮廷サロンで想像力だけでつくった歌じゃない、これは辺境の!石見のどこかで歌われた歌だ。

石見で暮らしたら、実感する。

 

 



あっという間に秋景色

うろこ雲?羊雲?

今日の雲は、秋ですねえ〜 

秋の季語では、いわし雲、鯖雲、羊雲、うろこ雲、とあるようなのですが、我が家の窓の向こうに広がるこの雲は・・・

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山の上では昨日から急に気温が下がってきました。

今朝の集団登校時には、役場前の表示は14度。

1名男子は長袖のポロシャツでした。

「朝寒くて4時に目が覚めた」

「5時に起きて、毛布を自分で出した」

どこの家でもまだ秋支度になっていないようでです。

 

我が家は昨日に羽毛布団に切り替え、長袖パジャマを出し、私は自分の夏服のあらかたを仕分けしました。

お天気がいいのは今日までなので、今朝は夏毛布を洗ってしまいました。

目の前には秋の野花が咲いています。

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めだかさんも大きくなりました 

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                                                                 我が家に来た時はこんなでした。1時と2時の方向にいます。

前には糸のように小さかったのに、今はチリメンジャコほどに育ちました。

まさかそのうちいりこみたいになったりはしないですよね。

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問題はめだかではないどなたかが住み着いていることです。

丸で囲ったところ。

Tくんはタニシだと言いますが・・・

このメダカの水を、私は近くの用水路から汲んでくるので、入り込んだに違いありません。

ガラス面に張り付いているのですが、時々泳いでメダカの餌を一緒に食べているらしいのです。

 

夫いわく、

ビオトープ作ってどうする?」

夫はほとんど関心がありません。覗き込んだこともありません。

信じがたい。。。小さきものを愛でない。。。

ツバメを連れ帰った時には、普通に冷たい対応でしたね。

「どうする気?」

 

あのツバメさん、二日ほど我が家の玄関の段ボールにいましたが、三日目に玄関外にダンボールを出したら、無事に飛び立ちました、ホッ。。。