意外だった堤幸彦監督
堤監督の作品には当たり外れがあるって、どこかで誰かが書いていたけれど、これは当たり?と言っては申し訳ないかな〜
映像が違っているのだね(と言うほど全作品を見ているわけじゃないからすみません)。
例えば、「SPEC」、ちょっと変だけれど、私は好きなのだ。
戸田恵梨香ちゃんの洋服がわざとみたいにダサかったり、あの地下?の倉庫みたいな部屋のパイプ椅子に、黄緑色のラインジャージがなにげにひょいとかけてあったりする、そういう小道具の色使いとかが、とてもとても好きなんだ。
11日封切りの「ファーストラヴ」、昨日12日に観に行った。
最初からおそらく最後まで、小道具とかに目が行かない展開というか、すごく丁寧に作ってあって、その上途中からはハンカチ投入になってしまったから・・・
多分一年前頃か、NHK BSの単発ドラマで真木よう子さんが「ファーストラヴ」をやった。
この時にはとっくに堤監督の映画の方の撮影は済んでいるはずなのに、NHKさんに遠慮して公開が後になる?とか、思ったりもした。
堤監督は上映会で、「全身全霊」(本人の言葉だけれど、どこまで受け取ったらいいかなあ)の作品とかおっしゃったらしいから、1年間編集がすごかったのかもしれない。
あの美しいい映像は、きっと、どこかの、誰かの、あるいは世界中の女の子の「ファーストラヴ」がそんなふうに美しく、儚い淡い桜色みたいでありますように、って、これは、みんなの祈り?
淡い桜色、私は翌朝、つまり今朝になって、ああ、やっぱり、こういうところが堤監督の映画だって、気がついた。
最後の最後に、桜色だった・・・
*男の人とかはどうでもいいけれど、女の人はみんな見て欲しい映画だと思う。