3月20日は刺激的な1日だった
「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」封切り日だった。
そうして夕食時にたまたまつけていた AbemaTVが「地下鉄サリンから25年 オウムの真実」をやっていたのを見てしまった。。。
そうしてまた、たまたまNHKラジオで「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴いてしまった。。。
*4月3日から毎金曜日21:00~22:00で始まる。昨夜はその予告みたいな構成
かくして春分の日だというのに、3月20日は非常に刺激的な1日になった。
恥ずかしながら、三島由紀夫と東大全共闘の対話集会(1969年5月13日、東大駒場キャンパス900番教室)を知らなかった。
ほぼ夢中で観てしまった。
三島由紀夫の市ヶ谷の事件が、私の(もしかしたら私たち)その後になんらかのを後遺症を遺しているだろうことは、漠然と感じてはいる。
その前提にあの対話集会があったことは、ある意味で踏ん切りがつくというか、霧が晴れたような気持ちになったかもしれない。しかし、おそらく、そうだろうと今感じているだけで、実際には霧なんか晴れていないし、そもそも霧と呼べるものが本当にあったのかも曖昧な話だ。
三島由紀夫は美しい瞳をしていた。
中ほどで、私は「美しい魂」という言葉を心の中に思い描いた。。
そして三島由紀夫のあの爽やかで清々しくて、満足そうで、充実した笑顔が、本当に美しいものを見ているような心持ちがした。
帰りの車中で、夫は言った。
「東大全共闘じゃなくて、日大全共闘だったら、また違っていたかもしれない、そんなことを考えてしまったなあ』
で、高橋源一郎は、内田樹は、関川夏央は、その頃何をしていたか。。。
私は関川夏央さんの書くものは好きだ。
高橋源一郎さんの書いたものは、目にした時に読む程度だ。
内田樹さんのものはたくさん読んだ。
この3人はおそらく大学1年か2年生の頃に、市ヶ谷の事件を経験しているはずだ。
昨夜、高橋源一郎さんはラジオの生放送で、この映画についての発言はなかったね。
そりゃあそうだ、カミュの「ペスト」の話で、ヤマザキマリさんがゲストでいくら時間があっても足りないくらいの話だったからね。
カミュの「ペスト」がネット通販?で3位だとか、増版とか、ヤマザキさんのイタリアの今現在の生の感じが伝えられて、こっちも夜だというのに、非常に刺激的だった。
でも、思うんだよね、高橋源一郎さん、評論はもういいんだよね。
あなたにとって、10代はなんだったのでしょうか・・・
ああ、でも、4月からちゃんと聴きます。
だから予習できるように紹介本を先に教えてもらえるといいのにね、みんなそう思ってるよ。
失くしたものを考えるだけではなく、新しい価値って、生まれかけているのか、知りたいんだよね。。。