bull87’s blog

田舎の暮らし〜こんなふうです〜老後をお考えの方、参考に〜Iターンを選択肢に入れてる方、参考に〜なるンかなあ・・・

マイナス2度の山の上の空

今朝はよく冷えた

朝集合の空を子どもたちと眺めました。

iPhoneじゃないんだね」

小学6年になれば、見るところをちゃんとおさえる。

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       Android携帯で撮った今朝の空

 

でもって、3年生くらいだと、まだ非常に可愛いのであります。

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小学校の読み聞かせで、「黄泉の国」を読みました。

○○くん「あっ、ぼく、そこに行ったことがある」って、思わず口にしたのです。

高天ヶ原!!!

「マジで?」と、私も思わず!口に出ました。

 

○○子「タカマガハラに行ったことのある人はいないよ。」

△△子「空の上にあるんだから。」

女子はさすがに大人です。

 

「この間、イナバのシロウサギを読んだから、○○くんはなんか夢を見たのかもしれないね。

タカマガハラは人間が生まれる前に神様がいた国だよ。その頃のお話だから」

 

ふるさとの面目、丸潰れ?

因幡の白うさぎ」というおまんじゅうがあって、山陰地方ではテレビコマーシャルも流れます。

ですから「因幡の白兎」と言えば、普通にこのおまんじゅうを思い浮かべるみたいです

あるいは、「ガマのホ」がなにかを知らなくて、「ガマの油」と勘違いしていた40代の先生もいました。笑い話。。。

 

「ガマの穂綿にくるまってえ〜〜うさぎは元の白ウサギ〜〜〜」

10年前にはガマが生えているところが、まだ残っていました。

本当に、あの穂からは真っ白い穂綿が、大量に!ふわふわ、ふわふわ、出てきます。

大国主命に教えられたように、赤裸のウサギも、あの穂綿にくるまればきっと良くなったと思われます。

古代の山陰の湿地帯、至る所にガマが見られたのではないでしょうか。ちゃんと出雲神話に表現されているのですね。

 

で、私は別に「ふるさと教育」のためにこういったお話を子どもたちに読み聞かせているのではありません。

この地方ではとにかく子どもたちは神楽が大好き、保育園から神楽舞をしますから、スサノオノミコトヤマタノオロチのお話を読めば、よ〜く聞いてくれるからです。

いまどきは20分の読み聞かせに我慢のできない子が多いかもしれません。

不思議な物語を「不思議のままに心におさめる」、そういうことができかねるようです。

従って、あえて古いお話を読みます。

 

 

 

 

 

歴史再発見を楽しむ 2

NHKカルチャーラジオ「歴史再発見」

10月半ばから始まった「朝鮮半島から見た『古墳時代』」は11月24日で8回目になっている。

 聴き逃しで聴くので、私の場合、遅れが多々あって。。。

7回目で、講師の高田貫太先生(国立歴史民族博物館准教授)が話された言葉は、すごく清々しかった。

 

日朝関係史を研究する上で三つの課題がある、と。

その中の3番目、

朝鮮半島と日本列島の関係の本質は何か」

「60、70年代に学校で教えられた日本列島から見た朝鮮半島」という視点しか持たない私たち年代には、本当に、悔い改めよ笑と案に諭されたようであった。

高田貫太、 40代半ば?

こういう若い研究者たちが喜々として韓国の研究者たちと一緒に発掘作業をしたり、古代の日朝関係を論じたりされているのを想像すると、明るいね。

 

で、下の町の図書館で、たまたま通りかかった新刊書のコーナーで見かけたのがこの本で、当然読みたくなりますよね。

 

「海から読み解く日本古代史」(近江俊秀著、朝日新聞出版

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これが意外とハマってしまった🙇‍♀️

刺激的なわけです(私が無知なだけで、もしかしたらみんなは当然知っていた・・・)

4、5世紀にやっとこさ畿内倭王権がその形を成しはじめた?頃に、それ以前からもうすでに関東以北との活発な交流があって、一方でオホーツク方面からの南下の交流もあった、なんてことを発掘調査から考えておられるのです。

 

このことも先の朝鮮半島との交流も絡めて想像すると、学校で教わった「蝦夷」という言葉に抱いた罪深さ?が思い知らされる、というわけです。

 

 続けて借りて読んでいます。

「境界の日本史」(森先一貴 近江俊秀共著 2019発行 朝日新聞出版)

「日本の古代道路」(近江俊秀著 2014年発行 角川選書

(あのお〜自分で買いなさいとも思うのだけれど、我が家は1年以内に終の住処へ引越しの算段となっているので、いかに物を減らすかを常に考えながら今を生活しているという状況なんです・・・持っていく本はすでにダンボール詰めになっています)

 

近江俊秀、1988年学部卒 50代前半

森先一貴、1979年生まれ 40代前半

高田貫太さんも40代?なわけで、楽しみですね!

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ちなみに、田舎の街の図書館では、この3冊とも、まだ誰も読んだ形跡がなかった。都会の図書館ではありえない話ですよね、きっと。これをラッキーというべきか、微妙な・・・

 

 

Go To トラブル、ウケるンですけど・・・

ここ最近のヒットにあげたいのが神奈川県の黒岩知事、「Go To トラブル」

ひるおび!でリモートでの恵さんとのやり取りの中で、思わず言い間違いをされたのである。

スタジオは笑いが起きて沸いたが、すぐに何事もなかった様に続く。。。

そのあとでも「Go To トラブル」についての感想は誰からも出なかったし、恵さん、「いやあ〜ヒットでしたね」くらい言っても良さそうなのに、口にしなかった。。。

 

翌朝どこかで賑わったかとも思ったが、朝からバタバタ出かけたりで、世間の反応を今もって知らない私なのである。

黒岩知事、あれはねらった言い間違いではなく、普通に言い間違いをされた様に見受けた。

もしねらっていたとしたら、それはそれでやな感じ?(だって似合わないから)

 

ついでの話なのだけれど、ひるおび!の、内閣お抱えジャーナリストみたいな方、いちいち小池都知事に関しての物言いが気になってしょうがない。

あなたは個人的に何か恨みでもおありなんスか?

それともどこかの誰かへの忖度なんスかね?

(つまり、基本的に私はこの方が好きクないのであります。)

小池ちゃんの悪口を言うな!

(昨日の濃いブルーのスーツ、とってもよく似合ってたね。薄いブルーのマスクも良かったね。)

 

色々あるだろうけど、いざとなった時の気風の良さが、男の政治家に比べて何より気持ちがいいのだよ、小池ちゃんは。

残念ながらこの間の都知事選はもう引退された方がいいのにと思ったけれど、やっぱ、やめられないんだね、それとも女性のあなたにも、権力欲?あるんスかねえ。

 

サッチャー首相とか権力欲って感じはしなかったよ。

メルケル首相にはそんなのかけらも感じない。

今度は引退されるそうだけれど、この方のいないEUメンバーって魅力がない。

はっきり言って、男ばかりが仕切っていたら絶対に!ろくなことはない。

 

私は物知らずだからこんなことを言うけれど、歴史上で戦争を始めた女がいた?

まあ国を傾けた女性は数多いたと聞いているが、結局「傾国」なんだもの、男の方がおバカなだけで、美女に生まれついたのだもの、仕方ない。

(いいな、やっぱ美女って。。。)

 

 

映画の好みは個人の勝手?

迷子の警察音楽隊

(2007年、イスラエル・フランス合作、エラン・コリリン監督)

アマゾンのプライムビデオで鑑賞、(私的には!)非常に嬉しい映画だった。

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          映画.comから拝借しました🙇‍♀️なさい

 

さて流れ始めると

私「ええ〜っ、『パリ、テキサス』っすか?」

夫「お前、鋭いなあ」

夫としてはロードムービイを言ったつもりだったかもしれないが、私は今もって「パリ、テキサス」その響きだけで、胸がキュンとなる。

 

カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」受賞の映画で、「カンヌも愛したヒューマンドラマ」とどこかに書いてあったけれど、ヒューマンドラマと言ってしまったら、まあ、それはそれでいいのかもしれないが・・・

 

カメラは動かない

ワンシーンワンシーンのカメラ構図が、なんというか、乾いている

無駄なものは何も映さない

(もちろん、イスラエルの片田舎なので、何もないし、乾いているのは気候帯のせいではあるが)

ワンテンポ遅れたみたいに音楽が流れるのもなんだかいい。

 

人の動きはいかにも滑稽な感じに映るけれど、大写し、あるいは切り取られた横顔は、あまりにも無自覚そのもののようで、それゆえに、人が持っている尊厳というか、美しさというか、悲しさというか、そういう感じが同様に無自覚に映し出されている。

(本当は非常に意図されて)

 

「アラブ語で話してみて、音楽の様に聞くから」

 この言葉、象徴的です。

これはとても芸術的な映画なんだ。

映画って、こうでなくっちゃあ!

いまどきシネコンでかかっている賑々しいというか、さもありなんが見え見えの映画というか、ちっとも芸術的なカットを見せてくれない気がしている。

 

そりゃ、ニノが好きな私はニノの映画に星五つをつけたりはしているけれど、それはエンターテイメントとしての映画に星をつけるわけで、この「迷子の警察音楽隊」に星をつけろと言われても、うん、困る。。。

 

ああ、早く函館に行ってシネマアイリスでシネコンではかからない様な映画を見たい。。。

 

ついでに、この映画、イスラエルの女性のプローポーションを見るだけでも価値あり。

大きなお尻じゃあありませんよ。

無駄な肉が一切ついていない美しい女性です。惚れ惚れします。その声がねらったみたいにハスキーです。

 

峠に降り積もった落ち葉

ガンバレ、ミラジーノ

昨日の日曜日は、朝8時に家を出て、峠を三つ越え、谷を縫う川沿いを走って、ある講演会に行きました。

この藩の(おお〜、藩ですか!)江戸時代の「年貢割付状」のお話を聞かせてもらいに行ったのです。

しっかり霜の降りた朝だったので、山道の日の当たらないカーブ(カーブばっかり)は要注意です。

写真のように落ち葉が降り積もった上でブレーキを踏むのは非常にまずいです。

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ミラジーノは3速にして下っても、急カーブを曲がっている間にあっという間に60になります。

こういう場合、ミラジーノ君には申し訳ないが、インプレッサは自動ブレーキがちゃんとかかるから、安心して曲がることができるのであります。

しかしながらインプレッサの機能?をよく理解していない私が、しょっちゅうブレーキを踏むのがお気に召さない夫は、山道を私が出かけるときは「あっちの方がいいよ」と仰せです。

 

でもだ、こういう山道を走るミラジーノ君もわりかしお似合いではあります。

なにも街中を走るミラジーノばかりがかわいい訳ではありません。

 

で、「年貢割付状」です。

江戸時代の藩のお役人は、あれは武士というより、官僚体制のお役人ですね。

昨日のお話から、そのことがよくわかりました。

実に細かく年貢徴収制度を作り、その制度の運用も、状況に応じた「定免制」の実施も、能吏?というのですかねえ。

そりゃあそうだ、お百姓さんが働いてくれる環境づくりをしなかったら、お侍さんも食べていけなくなる訳で・・・

お百姓さんのお陰で自分たちが食べられていることを肌身に感じていたからこそ、あのようにきめ細かくセーフティーネットを考えたのでしょうねえ。

けれども官僚体制の弊害? あまりにもきめ細かく制度を作り出したために、制度に縛られて融通が利かなくなって、そのセーフティーネットが有効に機能しなくなるという状況は今より大きかったかもしれないと思いました。

なんかこの辺り、今の世の中の様相と比べたら、どんなもんでしょうか。

 

「無私の日本人」とか「天災から日本史を読みなおす」「武士の家計簿」など書かれた磯田道史さんは、今社会のことについてはどのように思っておられるのでしょうか。。。

まあ、ちょっと関係ないかもしれません。 

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司馬遼太郎さんの「オホーツク街道」でも、地方の教育委員会の専門員の方や、在野の研究者の方のことが、本当にたくさんたくさん書かれていました。

司馬遼太郎さんがそういう方々に心からの敬意を持っておられたことが特によく伝わるのが「オホーツク街道」です。

 

「そうね、山にこもっているのがいいと思う」

「年末年始どうするの?」

仕事中に空き時間が出たのか、東京の娘からラインがきた。

「ここから動かない」

「ここってしまね」

「うん、コロナが怖い。あなたたちはどうするの?」

「それを考えてる」

「函館集合とかさ」

「いや、北海道もヤバイ。山にこもっていなさい」

 わたしらはクマか!

 

娘夫婦は、特にSくんがスケジュールがどうなるかわからない仕事なので、いつも大晦日に思いつきで動いたりと、そういうお休みをしている。

確か昨年は大晦日の夕方に大阪へ立って、Sくんのおじさんにフグをご馳走になって、深夜からのUSJだったみたいだ。若いからねえ。

 

息子家族は3年に一度くらいお愛想で帰省するが、下の子の飛行機代がかかるようになってからは、「お母さんたちがこちらへ来てください」と言うようになった。

確かに年末の帰省ラッシュとは逆方向で、私たちが東京へ行って、権田坂の手前で箱根駅伝を見てからこちらへ帰る、この方がフライト料金も安いし、チケットも取りやすい。

なおかつ山ばかり見て暮らしている私らには、東京の空気は稀に、絶対に!必要なのだ。

彼ら家族は年末年始を動かずに、12月初めか1月末に休みを取って旅行する。

 

それぞれ向こうのご家族にも、大きいおじいちゃんやおばあちゃんがおられたり、お母さんに基礎疾患があったり、お正月を帰省して家族で過ごすのということは、親も子も考えなくなっている。

 

明らかに、口には出さないが(出した!)、つまり、地方の私たちは東京の人たちは、みんなキャリアなんじゃないかと・・・(すみません、気持ち的にそんな感じだと言うだけですから)・・・

家族同士、会うことを暗黙の了解で「ナシ」としている・・・

こういうのって、家族とは言いながら、なんだか、今までとは違う「家族」が生まれてきているような気がする。

 

「おらおらでひとりいぐも」

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      映画.comから拝借しました。田中裕子さんは変わらず素敵です。

先週、この映画を観た(昔からの田中裕子ファンとしては観ないわけにはいかない)。

映画の感想はさておいて、つまり、家族と言ったって、血の繋がりがあるから他の人とは違う感情のやり取りはあるにしても、家族の形態は、ほぼお手本は無くなったと考えた方がいい。

それぞれのあり方で、やっていく。

したがって、基本的には人は自分で自分の感情をコントロールできる強さを持っていることが、一番の課題になっていくのだろう。

 

寂しさオッケー、悲しさオッケー?

どうせ、生老病死を背負って生まれてきたのだから、元気を持って受け入れるしかない、このことを改めて思ったですね、わたしは。

レビューでは「シニア世代の映画だね」みたいなのもあるけれど、ハイ、そう思っていいのです。

「おばあちゃん、ごめんね、気がついてあげなくって」っていう言葉は、そのうちみんなが通る道になる。

今気がついてあげなくても、そのうち気がついて、人は自分を責めることになるのだけれど、これも仕方のないことと受け止めて、居直っていくしかない。

(これがなかなか居直れなくて、胸の奥深くで苛む、これは結構しんどいのだよ)。

 

で、田中裕子さん、確か沢田研二は「キネマの神様」の撮影だろうから、良い映画ができるといいですね!

 

 

中林美恵子先生の「民主主義の葛藤」という言葉

アメリカなんだねえ〜

午前中、abematvでバイデン新大統領のスピーチ中継を見た。

あんなふうに希望を語ることができるのがアメリカなんだって、ちょっと感動した!

ハリス副大統領の笑顔もとっても素敵だった。

清々しくて優しそうで賢そうで、自信に満ち溢れていて、ああいう女性がこれからどんどん姿を見せてくれるんだろうなと、こちらも希望そのものだったですね。

ここしばらくのモヤモヤがす〜っと晴れていくような中継だった。

 

「民主主義は葛藤」する

早稲田大学中林美恵子先生は、一昨日だったかtvで、アメリカの今の大統領選の状態を、「民主主義の葛藤」というフリップで表現された。

そうか、「民主主義の葛藤」、そうなんだって、こちらもすごく納得して感動した!

 

他にもたくさんの男性先生方やジャーナリスト諸氏が語られているが、この中林先生の「民主主義の葛藤」、この言葉が一番ストンと胸に落ちた。

ウンだ、ウンだ、民主主義は生き物なんだ、もがいて、葛藤して、民主主義そのものが生きているんだ。

みんながモヤモヤしている何かを、二つの単語と、それをつなぐ助詞一個で見事に表現された中林先生、ハリス副大統領に劣らず、こちらは学問する女性の希望そのものを見ましたです。

 

世界中の賢い女性たちよ、のびのびと羽ばたいてください。

トランプさんに「落ち着けドナルド」ってツイートしたグレタさん、あなたも賢くて優しくて、そして行動力!があって、自分を曲げないで、屈しないで、恐れないで、希望そのものですね。

 

日本の花火を世界中に出前する?

で、ところで、このスピーチの後で現地デラウエアで花火が上がりましたが、ほんまもんの就任式には、日本から花火の出前をお祝いにさしあげたらどうでしょうかね。

日本の花火を世界に見てもらえるのですよ。

菅総理、今日は立皇嗣の礼の儀式がちょうど同時刻で、この中継をご覧にはなれなかったと思いますが、後であの花火を見たら、日本の花火師さんを46代アメリカ大統領の就任式に出前プレゼントしようって、思ってくれませんかねえ〜

菅さんの周りにいる方々、どなたか気がついていただけませんかね。

 

ちなみに今日、皇太子が着用された黄丹袍(おうにのほう)を先ほど検索しましたが、クチナシとベニバナの色なんだそうですね。

とても鮮やかで美しい色の装束でした。

養老律令で黄丹の色が皇太子の色として禁色とされたそうだが、その頃って、アメリカ大陸は・・・

アメリカのスピーチ会場を見た後に、皇居の儀式を見る、これはこれで日本を感じました。